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塾を成長させる人材採用 -Part3-

こんにちは、城野優です。今回は、「塾を成長させる人材採用」のPart3をご紹介させて頂きます。Part1では、塾を成長させるための採用のポイントについて、Part2では優秀な人材を獲得するためのステップについてお話しさせて頂きました。今回は、Part1とPart2でご紹介した「採用の基礎」をしっかりと行なっているという前提で有効な実践的な採用テクニックについてご紹介いたします。

候補者を集める採用テクニック1

最大手塾ならまだしも、中小規模の採用であればなかなか候補者を集めることが難しいケースが多いと思います。そこで、候補者を集めるための実践的なテクニックをご紹介いたします。

1つ目のテクニックは、「紹介」を利用することです。既存の講師陣のリソースを活用して、既存の講師の紹介で入社した場合には、紹介者と入社者の両方に1万円プレゼントするというような、キャンペーンの仕立てが一番シンプルで運用しやすいかと思います。人材業界では、知人経由の紹介採用は、「リファーラル採用」と呼ばれているのですが、紹介から入社への確率の高さや、入社後の退社比率の少なさから非常に優秀な採用手法として知られています。アルバイト採用においても、契約社員・正社員採用のいずれにおいても有効な採用手法です。

アルバイト採用と契約社員・正社員採用では、入社時のプレゼント金額の差をつけると良いでしょう。アルバイト採用であれば、学生中心になるかと思いますので、5000円~1万円でも十分フックとなります。
一方で、契約社員・正社員採用であれば、金銭感覚の水準が上がりますので、プレゼント金額は2万円~5万円程度が好ましいでしょう。求人サイトを用いて採用を行った場合には、一人当たり、6万~7万円程度の採用コストがかかりますので、それを考えると「リファーラル採用」を通じて採用を行った場合に、「入社者に対しては3万円、紹介者に対しては1万円」というようなキャンペーンプライシングであれば、費用的にも安いと言えます。

1つ注意点としては、プレゼント金だけで釣ろうとしてはいけないということです。プレゼント金だけ目当てで入社した場合には、すぐにやめてしまう可能性がありますし、やめなかったとしても業務へのモチベーションが低く、仕事への取り組み方が期待通りにいかない可能性があります。あくまで優秀な人達に面接に来てもらうためのフックとして使用するべきで、入社をしてもらう際には、「プレゼント金があるから」ではなく、「この塾で自身のやりたいこととなりたい姿を実現するんだ」という意思と確信を理由に入社してもらうべきです。

候補者を集める採用テクニック2

テクニックの2つ目は、「交流イベント」を開催することです。「交流イベント」というと難しく感じるかもしれませんが、塾を会場にして、ケータリングサービスなどを利用した簡易な立食交流会のような形でも良いでしょう。費用的にも2~3万円程度で十分実施可能です。

ポイントとしては、「交流イベント」のコンセプトをしっかりと定めることです。例えば、「勉強が嫌いだった過去の自分に、今ならどのようにアドバイスする?」のようなテーマを決めて食事をしながら、参加者が自然とディスカッションできるように仕立てるのです。参加者は、既存講師に友人や知人を呼びかけてもらい集める方法が一番現実的かつ効率的です。大学生や教育指導に興味がある人であれば、食事が無料で食べれることや、教育について興味がある仲間と交流できること自体が大きなフックになります。

中長期的には、「交流イベント」を通じて優秀な講師が入社してくれれば良いのですが、交流会時に採用の話をしてしまうと、「なんだ、本当は採用するためのイベントだったのか」と不信感をいただかれてしまうので、採用の話は原則しない方が賢明です。あくまで「交流イベント」を充実して過ごしていただき、満足していただくことに徹する方が良いでしょう。そして、交流会の最後に塾では採用活動も行なっている旨をさらっと告知すれば、不信感を抱かれることなく、採用活動に繋げることができます。

候補者を集める採用テクニック3

テクニックの3つ目は、「自ら候補者にアプローチする」という方法です。
採用というと一般的には、「来た候補者を面接する」という受動的なイメージがあるかと思います。一方で、「ダイレクトリクルーティング」と言い、優秀な人を自ら採用しにいくという手法が、従来であれば採用できないような優秀な人達を採用できる手法として、知られはじめています。

ダイレクトリクルーティングを行う方法としては、まずは、入社して欲しい層の人達と知り合い、コンタクトを取るというプロセスを踏む必要があります。従って、教育関連の勉強会、セミナー等へ顔だし、そこで知り合った方々の中で採用したい人がいたら、こちら側から後日アプローチするというような方法になります。大学生のアルバイト講師を採用する方法としては少々大げさな採用方法ですが、カリスマ講師の採用や塾の経営層の採用などには、十分活用できる方法です。

「塾を成長させる人材採用-Part3-」ということで、候補者を集める3つのテクニックをご紹介させていただきました。大学生や講師の採用は、リファーラル採用キャンペーン、交流会の実施を通じて候補者の母集団形成を行い採用に繋げることができます。また、塾の経営層の採用であればダイレクトリクルーティングの手法が有効です。採用したい層に合わせて、今回ご紹介した方法を試してみてはいかがでしょうか?

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