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生徒のタイプを見極めて教育指導!-Part1-

こんにちは、城野優です。「生徒のタイプを見極めて教育指導!」ということで「生徒には一体どんなタイプがいるのか?」ということと、「タイプ別にどのような指導を行えば良いのか?」という点についてお話しできたらと思います。

生徒のタイプ別の指導法

皆さんも日々実感されているかと思いますが、色々な生徒がいますよね。
教室の一番前に必ず座ってしっかりノートを取り、一生懸命勉強する真面目な生徒。一方で、授業中はいつも隣の人とペチャクチャ喋っていて、当然宿題は全くやって来ないワンパクな生徒。宿題は毎回一生懸命やってくれるけれどもイマイチ成績が伸びない生徒。全く授業を聞いている形跡がないのに、なぜか安定して良い成績を取っている謎の生徒。

色々なタイプの生徒がいることを実感しながらも、「タイプ別に適切な指導法は何か?」ということを強く意識しながら教育指導を考えてらっしゃる方はまだまだ少ない気がします。
潜在的に、「全員に同じ教育指導を行っていては、成績を伸ばすことはできないな」と気づいていらっしゃる方も、具体的にどんなタイプの生徒がいて、タイプ別にどういった教育指導を行えば良いか、という点について明確な考え持っていらっしゃる方は少ないのではないかと思います。

まず、そもそもなぜ生徒のタイプ別に指導法を変えないといけないのでしょうか?
例えば、すごく真面目で勉強熱心な生徒に対して「ノートは取る必要はない。ノートを取る時間は無駄だから、これからは赤シートとフラッシュカードを使った効率的勉強法へ切り替えよう!」と”効率”一辺倒の勉強法を押し付けたらどうでしょう。恐らくその生徒の勉強へのやりがいは「地道にノートを取る」のように「着実に勉強をこなしていく」であったり、「努力をする」というところにあるはずですので、「超効率勉強法が馴染まない→日々の勉強にやりがいを感じられない→勉強が嫌いになる→成績が伸びない」のようなマイナスフローへ入ってしまうことでしょう。

逆に、お調子者で勉強が大嫌いという生徒に対して、「毎回ノートをしっかり取れ。単語は100回ノートに書いて覚えろ」のような”真面目路線”の勉強を押し付けてしまうと、「勉強が楽しくない→勉強しない→成績が伸びない→ますます勉強しなくなる」というマイナスフローに突入してしまいます。
大人の勉強となると使える時間も限られているので、「効率的」に「生産的」に勉強しようということで、最少の時間的コストで最大の結果を出そうと考える方が多いですが、こと子供の勉強となると、生徒のタイプを問わず「とにかく努力しよう」「勉強時間」を増やそうと「努力」や「勉強時間」を押し付けることが前提となっている教育指導が一般的になっているように思います。
教育指導の最終ゴールは、「生徒が結果を出せるようになること」です。生徒が最短で結果を出せるようになるためにどうすれば良いかという起点で考えると、必然的に生徒のタイプを見極めて、生徒にフィットする教育指導を行うことの重要性が見えてきます。

「真面目さ」「勉強法の習得度」で切り分ける

では、実際にどんな生徒のタイプが存在するのでしょうか?
色々な軸で生徒のタイプをセグメンテーションすることができるのですが、「教育指導」と「タイプを実際に見極めることができる」いう観点に立って考えると、「真面目さ」「勉強法の習得度」という2つの軸で切り分けるのが良いかと思います。

私自身もこれまでに数多くの生徒の教育指導に従事する中で、試行錯誤しながら様々な「タイプの切り分け方」を考えてきましたが、「タイプに切り分けた後に、しっかりと結果につなげられるか?」ということと、そもそも「生徒を見てどのタイプか判断することができるのか?」という点を突き詰めていくと、「真面目さ」と「勉強法の習得度」の軸で切り分けることが、「生徒のタイプを見極めやすく」かつ「タイプを見極めた後に、結果に繋げやすい」ということが分かりました。

「真面目さ」というのは、勉強への”姿勢”の話です。「授業をしっかり聞く」「宿題をしっかりこなす」というような普段の生徒の「姿勢」や「行い」を観察していれば判断することができます。「授業中に寝ていることが多い・授業中にいつもペチャクチャ喋っている」ような生徒は「真面目でない」生徒と判断することができます。「勉強法の習得度」というのは、各科目の勉強以前に、「そもそも勉強法の”型”を身につけているか/いないか」の度合いのことです。こちらは「真面目さ」よりは判断が難しいのですが、「飲み込みの速さ」や「教えたことに対する習得度の速さ」で見極めることができます。例えば、授業中はいつも寝ているのに週次のテストでいつも良い点数をとる生徒は、「勉強法の習得度」が高い生徒です。一方で授業中はいつも真面目に授業を聞いているし、自習室でも長時間勉強しているのに成績が伸びない生徒は、「勉強法の習得度」が低い生徒です。

つまるところ、勉強にかけた時間に対するリターン(結果の高さ)で、「勉強法の習得度」を測ることができます。外から観察しているだけでは、その生徒の「勉強時間」がわからないのであれば、保護者の方に生徒の勉強時間を聞いてしまうというのも一つの方法です。勉強時間と実際のテストの結果を照らし合わせれば「勉強法の習得度」が分かります。

まとめ

「真面目さ」「勉強法の習得度」の2つの軸で生徒のタイプを切り分けるということは、①真面目で勉強法の習得度が高い生徒②真面目だけれども勉強法の習得度が低い生徒③不真面目だけれども勉強法の習得度が高い生徒④不真面目で勉強法の習得度が低い、の4タイプに生徒を分けることができるということです。次回はこの4タイプの生徒別に、一体どのような教育指導方が効果的なのかという点についてお話しさせていただきます。

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