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塾を成長させる人材採用 -Part1-

こんにちは、城野優です。今回は、「塾を成長させる人材採用」と題して塾における人材採用と育成術についてご紹介していきます。

塾に限らず一般的なビジネスでは、「ヒト」「モノ」「カネ」という要素が事業を運営していく上で重要な鍵となります。特に塾ビジネスの場合は、何か「モノ」を販売しているわけではなく、「ヒト」が行う「授業」、「フォロー」、「各種サポート」など、「ヒト」自体が役務提供の肝となりますので、塾ビジネスで成功するためには、「ヒト」という要素が非常に重要になります。塾ビジネスは、「ヒト」に始まり「ヒト」に終わると表現しても過言ではないでしょう。

ところで、学習塾の規模に限らず、多くの学習塾はなかなか「ヒト」の”採用”や”育成”について明確な基準や方針を持っていないような印象を受けます。しかし、塾ビジネスにおいては、「ヒト」がサービスの価値を決める資産となりますので、顧客に選ばれ、塾ビジネスで勝つためには、「ヒト」の採用や育成に力を注ぐべきと言えるでしょう。

塾を成長させる”採用”とは?ポイント1

塾を成長させる採用のポイントは3つあります。1つ目のポイントは、「自分より優秀なヒトを採用する」ことです。凄くシンプルなロジックですが、「自分より優秀な人」を採用し続ければ、今の組織にいるメンバーより優秀な人が今後増え続けていくわけですから、中長期的に考えれば組織における優秀な人の割合が増えていきます。

また、優秀な人は自分自身に求める・課す業務水準が非常に高いことに加えて、同僚や組織全体に求める水準も高くなるため、組織全体の質を向上させる良い「刺激」ともなるわけです。一般的に優秀な人は「生意気」「上から目線」などと所謂「扱いづらいレッテル」を貼られて敬遠されるケースが多くあります。しかし、「採用」という観点で見た時に、現在と同水準か或いは水準より下のレベルの人を採用し続けているようでは、組織のレベルは向上していきません。場合によっては組織の人材レベルが低下していく可能性も十分にあるでしょう。

自分たちより優秀な人を採用する場合には、「自分たちの想い/魅力」を最大限に伝えるだけでは、入社してもらえない可能性があります。場合によっては、古い体制や組織体制、授業スタイル等を改善していき、優秀な人にも魅力を感じてもらえるような環境作りを行う必要すらもあるかもしれません。

「自分より優秀なヒトを採用する」ことは非常に難しいです。しかし、自らの組織を改善・進化させていくためのキッカケにもなりますし、「自分より優秀なヒトを採用し続ける」ことで組織のレベルを高めていけることが可能です。是非、「自分より優秀なヒトを採用する」という指針で採用を行ってみてはいかがでしょうか。

塾を成長させる”採用”とは?ポイント2

塾を成長させる採用のポイントの2つ目は、「夢がある人を採用する」です。塾講師を志している方の中には、「就職活動でうまくいかなかったから仕方なく」という人や「自分自身も幼少期から塾にお世話になってきたからなんとなく愛着がある」というような志望理由の方から、「カリスマ講師になって日本全国の高校生が社会を楽しく学べるようにしたい」や「将来、自分の塾の立ち上げたい」のように独立を前提とした野心溢れた夢・志望理由を持っている人もいます。

一見、将来独立することを目指している人や起業を考えている人は、「すぐ辞めてしまうかもしれない」という懸念があるように見えますが、明確な夢がある人の「吸収力」「学ぼうとする意識」「結果としての成長スピード」は計り知れません。確かに、一定期間後に夢の実現に向けて退職してしまう可能性がありますが、個人としての結果、組織への良い影響を考えると、惰性で長く働き続ける人と比較して、明らかに組織への貢献が大きいでしょう。考えるべきは、「夢がある人が辞めてしまうかも」というリスクではなく、「どうすれば夢を持った人が絶え間なく入社してくれる組織にできるか」という点ではないでしょうか。

塾を成長させる”採用”とは?ポイント3

塾を成長させる採用のポイントの3つ目のポイントは、「当事者意識がある人を採用する」ことです。「当事者意識」とは、「自らが主体者である」という感覚を持ち、「物事を自分事」として捉えることができる意識・感覚のことです。「当事者意識」があれば、例えば、塾の授業カリキュラムに課題・問題を感じることがあれば、すぐに改善に向けて呼びかけを行ったり、行動を起こすでしょう。

また、抜本的に塾のあり方を変えなければならないというような、大きくて難易度が高いテーマに対しても必ず声をあげて行動を起こすでしょう。「当事者意識」が低い人たちがスルーしてしまうような、一つ一つの「改善の種」を「当事者意識が高い人」であれば、一つ一つ確実に改善に繋げて、組織の成長に貢献してくれるのではないでしょうか。

今回は、「塾を成長させる人材採用 -Part1-」でした。Part2へと続きます。

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